無題

これこそまさにわが魂よりの言葉 わが魂からの導き そして標(しるべ) この日この時にこの場所で読まれるべく我が手によって書かれ わが意志により忘れられた故郷への地図 探し求めているのは自分 ただここに在る自分 探すものを求め 求めているものを探す …

点頭録

過去は一つの仮象にすぎぬ 生は夢よりも不確実 過去は夢所ではない炳呼として 明らかに刻下の我を照らしつつある

世の中は

世の中は 食べて稼いで寝て起きて ただその後は死ぬばかりなり (鎌倉報国禅寺住職 菅原義道 死んでもともと ) 深くわが心に問えば執着は 無きようなれど死ぬはおそろし

何も終わらない

終戦とは永遠の嘘 人を殺すゲームがもてはやされ ドラマが作られ アニメが作られ 映画が作られ 小説が書かれ そのことに 何の疑問も持たずに 人間が生活している限り いかなる戦争も 終わることはない ただ形が変わっただけのこと 戦いに美を見出し 理由を見…

招待状

訪れよ 君がなにものであれ 多くの出会いがここにある 君が旅立てば 巡り会える ・

彼方へ向けて

それが一瞬であっても 永遠であっても 名づけることのできないものは 彼方へ向けて駆けてゆく

彼方へ向けて

それが一瞬であっても 永遠であっても 名づけることのできないものは 彼方へ向けて駆けてゆく

風が吹いている

風が吹いている 雨が降っている そのことに気づくとき 生きているということが どんなことであるのかを 思い出す

荒野の風

雲のない空 光に灼かれる大地 その隙間を風が通る 誰もいない荒野に 熱風だけが動く それは確かに 自分の心の内にある風景だと 灼かれながら気づく